大人のニキビとは

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大人ニキビの原因

大人ニキビの主な原因は、乾燥によって肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が毛穴を塞いでしまうことです。通常、皮脂腺から分泌された皮脂は毛穴を通って肌表面に排出されますが、出口がふさがれると皮脂が滞り、毛穴に溜まります。この状態で細菌が増殖すると、ニキビが発生します。

また、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れ、ホルモンバランスの変化などがバリア機能を低下させ、肌が乾燥しやすくなります。このため、多くの大人は季節を問わずニキビができやすい状況に置かれていると言えるでしょう。

思春期ニキビと大人ニキビの見分け方

思春期ニキビは皮脂分泌が活発なTゾーン(額や鼻)にできるのに対し、大人ニキビは乾燥しやすい頬やあごなどのUゾーンに多く見られます。ニキビ対策の基本は肌を清潔に保つことですが、大人ニキビには特に保湿が重要です。適切な保湿ケアを行うことで、肌のバリア機能を整え、ニキビの発生を防ぐことができます。

思春期ニキビ大人ニキビ
年齢10代20代以降
発生しやすい場所Tゾーン(額、小鼻)Uゾーン(頬、口周り、あご)
原因過剰な皮脂分泌(性ホルモンや成長ホルモンの影響)乾燥によるターンオーバーの乱れ(ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなど)
対策肌を清潔に保ち、皮脂対策を行う肌を清潔に保ち、十分な保湿と生活習慣の改善

思春期ニキビは主に皮脂の分泌が原因でTゾーンにできやすく、大人ニキビは乾燥が影響してUゾーンに現れます。それぞれの特徴に合わせた対策が重要です。

ニキビの種類

ニキビは大きく「炎症のないタイプ(コメド)」と「炎症を起こしているタイプ」の2種類に分けられます。炎症のないタイプも放置すると、炎症を引き起こし、赤ニキビや膿ニキビに悪化することがあります。炎症が起きると痕が残りやすくなるため、注意が必要です。

炎症のないニキビ(コメド)

  • 白ニキビ: 角質と皮脂が混ざった角栓が毛穴をふさいでいる初期段階。白い点に見える。
  • 黒ニキビ: 毛穴が開き、空気に触れた皮脂が酸化して黒く見える状態。

炎症を起こしているニキビ

  • 赤ニキビ: 毛穴内でアクネ菌が増殖し、皮膚が炎症を起こして赤く腫れた状態。
  • 膿ニキビ: 赤ニキビが悪化し、たまった膿が外に押し上げられている状態。

ニキビができやすい方は、化粧品選びに注意し、コメドが生じにくい「ノンコメドジェニックテスト(コメドテスト)済み」の製品を確認することが大切です。

乾燥が原因の大人ニキビには「保湿」を

「ニキビ=皮脂対策」と考えられがちですが、乾燥が引き金となる大人ニキビの場合、日々のスキンケアでしっかりと保湿を行うことが大切です。肌の潤いを守り、健康な状態を保つためのポイントを解説します。

ゴシゴシ洗顔はNG

ニキビのできにくい清潔な肌を保つためには、洗顔で余分な皮脂や汚れをしっかり落とすことが大切です。しかし、強くゴシゴシ洗ったり、頻繁に洗顔したりすると、必要な皮脂まで取り除いてしまい、逆に乾燥を引き起こすことがあります。

肌の潤いを守りつつ洗顔するためには、洗顔料をしっかり泡立て、手で肌をこすらず優しく洗うことが重要です。また、熱いお湯は皮脂膜を洗い流してしまうため、ぬるま湯でのすすぎを心がけましょう。洗顔後はタオルで軽く水分を拭き取り、すぐに保湿を行うことが推奨されます。

メイク汚れが毛穴に詰まるとニキビの原因になるため、クレンジング剤を使ってしっかりメイクを落とすことも大切です。この際も、肌を傷めないように優しく行うことが重要です。

化粧水やクリームでしっかり保湿

化粧水で潤いを与えたら、乳液やクリームを使って水分が逃げないように保護します。バリア機能を整えることで、正常なターンオーバーに近づき、大人ニキビのできにくい肌環境を作ることができます。

ニキビの主な原因は、思春期ニキビでは皮脂の過剰分泌ですが、大人ニキビの場合は乾燥が主な原因です。間違って皮脂を取り除くことに執着すると、逆効果になりかねません。正しい洗顔と丁寧な保湿を心がけて、ニキビのできにくい、潤いのある肌を目指しましょう。

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