敏感肌

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敏感肌とは

敏感肌とは、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に対して過敏に反応する状態を指します。通常、肌の最外層である角層が潤いを保持し、雑菌やほこりなどの異物から肌を守っています。しかし、このバリア機能が弱まると、水分が逃げやすくなり、乾燥や刺激を受けやすい肌になってしまいます。これにより、赤みやかゆみ、炎症などのトラブルが起こりやすくなります。

こんな症状も敏感肌のサイン

敏感肌になると、さまざまな肌トラブルが発生することがあります。以下の項目に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

□ いつも使っている化粧水がしみる

□ 化粧品で肌荒れを起こしたことがある(赤みやかゆみなど)

□ 生理の前にニキビができる

□ 季節の変わり目に肌トラブルを起こしやすい

□ 粉がふくほど肌が乾燥することがある

□ 皮脂でベタつくのに、乾燥もする

□ ニットを着ると肌がかゆくなる

□ マスクを長時間していることで肌が荒れた

□ 汗をかくと肌がかゆくなる

これらの症状がある場合、敏感肌の可能性がありますので、スキンケアや生活習慣の見直しを検討してみてください。

敏感肌の原因と対策

普段は健康な肌でも、さまざまな要因でバリア機能が低下すると、敏感肌になりやすくなります。以下に、肌のバリア機能が低下する主な原因とその対策を紹介します。

原因1:不適切なクレンジングや洗顔

クレンジングや洗顔は、肌を清潔に保つための基本ですが、誤った方法ではバリア機能を損なうことがあります。以下の点に注意が必要です。

  • 肌をゴシゴシこすっている
  • 洗顔料が十分に泡立っていない
  • 冬場に熱いお湯を使っている
  • 汚れがしっかり落ちていない

対策1:優しくクレンジングし、肌を守る

クレンジングは、メイクを優しくなじませ、こすらないことが重要です。適量を手に取り、額、鼻、あご、両頬に置き、中心から外側へ伸ばします。メイクが浮き上がったら、ぬるま湯でよく洗い流しましょう。

洗顔時も肌をこすらず、キメの細かい泡で優しく包み込み、すすぎ残しや古い角質を落とします。ぬるま湯でしっかり洗い流した後、タオルで優しく水分を拭き取ります。

原因2:不十分な保湿

保湿が不十分だと、肌のバリア機能が低下します。以下のような誤った保湿方法は避けましょう。

  • 洗顔後すぐに保湿をしていない
  • 化粧水の使用量が足りない
  • 化粧水の後に乳液やクリームを使っていない
  • シートマスクを長時間つけっぱなしにしている

対策2:基本の保湿ステップを守る

ステップ1:化粧水
洗顔後、すぐに化粧水をつけて水分が逃げるのを防ぎましょう。清潔な手に適量を取り、顔全体になじませます。

ステップ2:乳液・クリーム
化粧水の後に乳液やクリームを使用して、水分の蒸発を防ぎます。適量を手に取り、顔全体にしっかりと伸ばしましょう。

原因3:紫外線によるダメージ

紫外線を浴びることで角層の水分が失われ、バリア機能が低下します。

対策3:紫外線対策は一年中行う

紫外線は季節を問わず影響を及ぼすため、夏だけでなく冬でも対策が必要です。帽子や日傘、日焼け止めを活用して、肌を紫外線から守りましょう。

原因4:生活習慣の乱れ

睡眠不足や栄養バランスの偏りも肌に悪影響を与えます。生活習慣が乱れると、表皮のターンオーバーが正常に行われず、バリア機能が低下します。

対策4:質の高い睡眠とバランスのとれた食事を心がける

肌細胞の修復に必要な成長ホルモンは、質の良いノンレム睡眠中に分泌されます。ベッドに入る1時間前からは、テレビやスマホの使用を控え、リラックスした環境を作りましょう。

また、栄養バランスの取れた食事を意識することも大切です。

敏感肌の方が特に注意すべき時期

生理の前

生理前はホルモンバランスが変化し、皮脂の分泌が活発になります。そのため、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。この時期は、いつも以上に規則正しい生活や丁寧なスキンケアを心がけることが重要です。また、肌だけでなく心のバランスも崩れやすくなるため、軽い運動や音楽を楽しむ、湯船に浸かるなどしてストレスを発散し、リラックスすることをおすすめします。

花粉飛散の時期

花粉が肌に触れることで炎症(赤みやかゆみ)が起こることがあります。マスクやメガネを着用して花粉が肌に直接触れないようにするのが効果的ですが、完全に防ぐのは難しいです。花粉が多く飛散する春から秋にかけては、帰宅後すぐに洗顔を行い、肌についた花粉をしっかり洗い流しましょう。この際、肌をこすらないよう注意し、洗顔後はしっかりと保湿を行い、バリア機能を保つことが大切です。

季節の変わり目

温度や湿度の急激な変化も、肌のバリア機能を低下させる原因となります。季節の変わり目には、これまで紹介した対策を参考にし、バリア機能が弱まらないよう意識しておくことが大切です。

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