クリニック運営において、電子カルテはもはや“なくてはならない存在”。
とはいえ、「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「初期費用が高そうで不安」というお声もよく耳にします。
今回は、電子カルテ選びで失敗しないために確認すべきポイントを、現場目線でわかりやすく解説します。
クラウド型 or オンプレミス型、どっちが合ってる?
まず押さえておきたいのが、導入形態の違い。
◆ クラウド型
- データはインターネット上のサーバーに保管
- 初期費用が抑えられ、アップデートも自動
- ネット環境があればどこでもアクセス可能
→小規模開業や複数拠点で使いたい方におすすめ
◆ オンプレミス型
- 院内に専用サーバーを設置するタイプ
- ネットに依存せず安定稼働
- カスタマイズ性が高い
→中〜大規模、独自仕様にしたい場合におすすめ
操作性:スタッフ全員が「使いやすい」と感じるか?
意外と見落とされがちなのが、現場スタッフの操作感です。
- 予約・診察・会計までの一連の流れがスムーズか
- 画面構成がわかりやすいか
- マウス操作/タッチパネル/音声入力などの柔軟性
導入前にデモ操作や無料トライアルを使って試すのが大切です。
連携機能:レセコンや予約システムとつながるか?
電子カルテは単体で動くだけでなく、
以下のシステムとの連携性が高いものほど業務効率がアップします。
- レセプトコンピュータ(レセコン)
- オンライン予約システム
- 問診・受付アプリ
- クレジット決済・自動精算機
✅ 可能であれば一元管理できるシステムがおすすめです。
サポート体制は?トラブル時にすぐ対応してもらえるか
電子カルテにトラブルはつきもの。
その時、**「すぐに対応してくれる体制があるか」**が安心感につながります。
- 導入時の立ち上げサポート
- 操作方法やトラブル時の電話・チャット対応
- 土日祝の対応有無
- サーバートラブル時の復旧スピード
事前に「対応時間・方法・体制」は必ずチェックしておきましょう。
費用のバランス:安ければ良いわけではない
価格は「安さ」だけでなく、トータルコストと価値のバランスで判断を。
- 初期費用(導入支援・機材等)
- 月額利用料(ユーザー数や機能によって変動)
- オプション費(予約・問診連携など)
- 将来の拡張性(スタッフ増員・分院展開など)
必要十分な機能が揃っていて、将来の使い勝手まで見越せるかが大切です。
【まとめ】迷ったら“現場に聞く&試す”が正解
電子カルテは「使ってみないとわからない」部分も多いため、
まずは複数社から資料請求やデモを取り寄せるのが第一歩。
診療スタイル・スタッフ構成・患者層など、
“うちに合った電子カルテ”はクリニックごとに違います。
焦らず、でもしっかり選んでいきましょう!