〈髪がパサついている!?乾燥の原因は?〉
パサつきが気になること、ありますよね。
「モイストタイプ」のシャンプーを使ったのに、効果を感じられないという経験もあるかもしれません。
それは、正しいアイテム選びができていない可能性があるからです。
まずは、パサつきの原因を探ってみましょう。
ここでは、パサつきの原因を4つご紹介します。
1. ヘアカラーによるパサつき
日本人女性の中でヘアカラーをしている人は、実に64.8%に上るそうです。
最近ではカラー剤も進化しているため、単独で髪がパサパサになることは少なくなりました。しかし、カラーリングの際には髪のキューティクルが開かれ、中に含まれるメラニン色素が分解されるため、注意が必要です。
このプロセスによって、適切なヘアケアを怠ると、キューティクルが開いたままになり、髪が本来持つ水分が失われてしまうことがあります。
2. アイロン・ドライヤー等の熱によるパサつき
最近では、自分でコテやストレートアイロンを使ってセットする方が増えているように感じます。また、ほとんどの方が毎日ドライヤーを使うでしょう。特に髪の長い方は、スタイリングに時間がかかりますよね。
実は、これらの熱が髪に大きなダメージを与えていることをご存知でしょうか?髪の毛は「たんぱく質」でできており、お肉や卵と同じようなものです。熱を加える時間が長くなると、髪が硬くなってしまいます。
たとえば、調理したお肉をレンジで温め直すと硬くなり、「パサつき」が気になることがありますが、髪にも同じことが起きるのです。アイロンやドライヤーを使いすぎると、髪が「熱変性」を起こして硬くなり、結果的にゴワゴワしたりパサついたりしてしまいます。
3. 年齢の変化によるパサつき
「以前より乾燥しやすくなったな…」と感じることはありませんか?
それは年齢に伴う変化による乾燥かもしれません。子供の髪は「天使の輪」と称されるほどツヤがあって、とても綺麗ですよね。この違いには、髪の中のたんぱく質の種類が関係しています。
髪には2種類のたんぱく質があります。「水を含みやすいたんぱく質」と「水を含みにくいたんぱく質」です。幼い頃は前者が多く含まれているため、特にケアをしなくても乾燥することは少ないです。
しかし、大人になるにつれて前者が減少し、「水を含みにくいたんぱく質」が増えていきます。そのため、髪は自然と乾燥しやすくなってしまうのです。
4. ハイダメージによるパサつき
美意識の高い方は、カラーやパーマを繰り返し行うことが多いでしょう。その際にしっかりとケアができていれば問題ありませんが、そうでない場合、髪は非常にデリケートな状態になってしまいます。
ケアが不足すると、髪の中の「たんぱく質」が流れ出て、スカスカの髪になってしまうことがあります。髪の内部が不足していると、通常の保湿ケアを行っても効果が薄く、すぐにパサパサに戻ってしまうので、注意が必要です。
〈髪のパサつきを抑える改善方法〉
1. トリートメントやオイルで改善する
市販でよく見かけるのはコンディショナーやリンスですが、トリートメントとの違いが分からない方も多いのではないでしょうか?
簡単に説明すると、
- コンディショナーやリンスは髪の表面をコーティングするもの
- トリートメントは髪の内部を補修するもの
そのため、パサつきやダメージが気になる方は、トリートメントを使って内部に水分や栄養をしっかりと入れることで、パサつきの改善が期待できます。
さらに、ドライヤーの熱によるパサつきを防ぐためには、乾かす前にトリートメントオイルなどを使って髪を保護することが効果的です。ドライヤーの隣に置いておいて、毎日必ず使うようにしましょう。
2. シャンプーは刺激が少ないものに切り替える
今お使いのシャンプーはどのようなものですか?
一般的にドラッグストアで販売されているシャンプーと、サロンで取り扱われているシャンプーでは、使用できる成分が薬事法によって異なります。サロンシャンプーはCMを出さない分、より品質が高く、髪や頭皮に優しい成分で作られています。
安価なシャンプーは洗浄力が強いものが多く、本来必要な頭皮や髪の油分を取りすぎてしまう可能性があります。自分に合った効果と適切な洗浄力を持つシャンプーを選ぶことが大切です。
3. カラーやパーマを控えて、髪の毛へのダメージを最小限に抑える
まず、カラーに関しては市販のセルフカラーを使用することは避けましょう。手軽で人気のあるセルフカラーですが、どれも非常に強い薬剤が使われており、誰が染めても染まりやすくなっています。そのため、髪や頭皮にダメージを与えやすく、結果的にパサつきが気になるようになってしまいます。
極論を言えば、髪がハイダメージになっていたり、パサつきがひどく気になる場合は、一度カラーやパーマを控えることも考えた方が良いでしょう。サロンでのカラーリングでは根元だけを染めることも可能なので、しばらくリタッチだけで様子を見るのも一つの方法です。
また、パーマについては、同じ箇所に3回以上かけるとハイダメージになることが多いです。したがって、パーマの間隔を空けるか、何度もかけている部分は切り落とすことをおすすめします。
4. ブラッシングをする
毎日しっかりブラッシングしていますか?
髪が絡まったままシャンプーをしたり、そのまま寝てしまったりすると、髪同士がこすれあってキューティクルが剥がれ落ちてしまいます。一度失ったキューティクルは再生できないため、そこから髪がどんどん乾燥しやすくなります。
無理に梳かすと枝毛の原因にもなるので、毛先から優しく絡まりを取ることが大切です。また、パサつきやすい方が乾いた髪を梳かすときは、獣毛(豚毛や猪毛など)のブラシを使うのがおすすめです。獣毛の油分が髪のパサつきを抑え、まとまりやすくするだけでなく、静電気も防いでくれます。
5. 自然乾燥ではなくドライヤーを正しく使う
髪の潤いを維持するためには、整ったキューティクルが不可欠です。髪が濡れているときはキューティクルが開いている状態になるため、自然乾燥をしてしまうと本来閉じるべきキューティクルが開きっぱなしになり、必要な「水分・油分・栄養・カラーの色素」などが抜けてしまいます。
これを防ぐためには、「正しいドライヤーの使い方」が重要です。以下のポイントを押さえましょう。
- 根元からしっかり乾かす:地肌をこすりながら乾かします。襟足や耳後ろは乾きにくいので注意が必要です。
- ドライヤーの向き:基本的には上から当てることでキューティクルに逆らわないようにします。
- 熱を当てる位置を変える:1箇所に熱を当てすぎないように、約10秒ごとに当てる位置を変えます。
- 地肌が乾いたら毛先を:地肌が乾いたら、毛先も8割程度乾いてきますので、その後毛先を乾かします。
- 毛先を乾かす際の工夫:手ぐしで梳かしながら、根元から毛先に向かって当てると効果的です。
- 最後に冷風:冷風を当ててキューティクルを引き締め、乾かし残しがないかを確認します。
この方法で、髪の潤いを保ちながら、健康的な状態を維持しましょう。