セルフホワイトニングとは
セルフホワイトニングは、施術を受けるのではなく、自分自身で行う歯のホワイトニングを指します。従来のホワイトニングは歯科医師のみが行えるものでしたが、最近ではエステサロンやスポーツジム、専用のホワイトニングサロンでもセルフホワイトニングができる場所が増加しています。
これまでは歯のクリーニング後に医薬品を使う医療行為で、歯科医院でしか施術できなかったため、お客様自身が行うことで、歯科医院以外でもホワイトニングが可能になりました。
なお、市販品を使用して自宅で行うホワイトニングは「ホームホワイトニング」と呼ばれ、セルフホワイトニングとは異なります。
セルフホワイトニングの特徴
現在のエステで行われるセルフホワイトニングは、二酸化チタンやポリリン酸などの市販の口腔化粧品を使用し、利用者自身が歯に塗布してLEDの光を当てる方式です。この方法により、歯科医師法や薬機法に抵触せずにホワイトニングが可能となっています。
ただし、エステティシャンが施術したり、医療用のホワイトニングライトや過酸化水素などの医薬品を使用することはできません。また、医療機関でない施設で歯科衛生士が施術することも禁止されています。
セルフホワイトニングの効果
セルフホワイトニングは、歯の表面に付着した着色を落として白くする施術で、1回で1~2段階程度の効果があります。ただし、数回施術を行ってもそれ以上の白さは得られません。また、歯科医院で使われる過酸化水素は含まれていないため、主に着色やくすみを除去する目的となります。施術直後は歯が乾燥して白く見えることがありますが、水分が戻ると元の色に戻ってしまいます。
セルフホワイトニングの費用相場~セルフホワイトニングが安い理由
セルフホワイトニングは、自分で行う方式で高価な医薬品を使用しないため、料金は歯科医院のホワイトニングよりもリーズナブルです。一般的には1回2,000~3,000円程度で、サブスクリプションサービスでは3,000~5,000円前後の料金が多いです。また、定期契約やチケット制を利用することで、1回あたりの料金がさらに安くなる場合もあります。
セルフホワイトニングの注意点
セルフホワイトニングは全て自分で行うため、事故が起きた場合は自己責任です。施術時には以下の点に注意が必要です。
1. 薬剤
最近は歯科医師によるオンライン診療を経て、ホワイトニング用の薬剤が自宅に郵送されることがあります。この薬剤を自分で歯に塗る際、歯ぐきや唇に付着することがあります。光を当てる前に、薬剤が付かないよう十分に注意してください。誤って付いてしまうと、腫れや炎症を引き起こす可能性があります。
2. ホワイトニングライト
通常、青色の光(波長380nm〜500nm)が使用されます。この光は紫外線に近く、唇や歯ぐきに直接当たると日焼けやメラニン色素の沈着が起こることがあります。セルフホワイトニングでは、自分で施術するため保護が難しいため、特に紫外線アレルギーや敏感肌の方は注意が必要です。光が直接当たらないよう工夫してください。